大手銀行は29日、3月の住宅ローン金利を発表。
三井住友銀行とみずほ銀行、りそな銀行の3行は、10年固定型で最も信用度が高い人に適用される優遇金利を前月より0・10%下げて、過去最低の年0・80%とした。日本銀行のマイナス金利政策を受けて、金利の引き下げ競争が激しさを増している。
3行は、2月の途中で金利を年0・90%に下げていたが、3月からはさらに引き下げる。三菱東京UFJ銀行も3月から年0・80%に引き下げるため、4行が同水準で並ぶことになった。三井住友信託銀行は年0・50%で、4行よりもさらに低い水準だ。
一方、お金を預ける際の金利も下がる。個人の資産運用は難しくなりそうだ。
三井住友銀とりそな銀は3月1日から、定期預金の金利について、預け入れの期間と金額を問わず一律、年0・01%に引き下げることも発表した。例えば、100万円を預けた場合、1年間で得られる利息は100円となる。
個人消費者の住宅購入はしばらくは有利に働くが、定期預金などで金利を稼ぐのは難しくなった。
投資家は定期預金などの金利は
100万円で100円
1000万円で1000円
1億円で1万円
と全く魅力のない時代となった。
こうなると銀行に預けているお金をおろし、他の株や投資信託、不動産投資、金などの投資に移行しそうである。